こっ、こんな事って、ホンマに起きるんや!(認知症の母と娘の暮らし)

ホンマにびっくりした!


こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:軽い認知症)とウチ(私:はな)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

1.ホンマに生まれて初めてや!


生まれて初めて、えらい目にあいました。

2.なんと、閉じ込められてん!


なんとこのウチ、1月のある日、夜の午後9時から9時30分までの30分間、狭い空間に閉じ込められました。

3.どこに?


2階のトイレです。


4.そやけど、なんで?

 
信じられないことなのですが…

トイレのノブがですね、ポロッととれてしまったのです。はい。



5.そういや、予兆はあった!



しかしです。そういやですよ。

たしかに予兆はあったのです。


2.3日前にネジが床に転がっていました!




はて?なんのネジやろう?

A person who is picking a booger
なんて、鼻くそほじって見とってん。



あっつ!あのネジかいな!

Inspirational person

と気づいたときは、閉じ込められた後で
「時すでに遅し」てなやつ

ホンマにな…
アホの一徹やで…



閉じ込められて始めて、「なんや、ドアノブのネジやったんかいなぁ!」と気づいたマヌケ野郎は、何を隠そうこのウチでございます。

6.ほんで、どうした?


ほんでどうした?
てな感じなのですが…


さすがに、ポロッとドアノブがとれたときは、おもしろすぎて、


思わず一人で笑ってしもうたです。


ノブがとれよった!おもろすぎるでぇ。

A person who laughs loudly
あはは!腹よじれるで!

と、一人トイレの中で大爆笑してました(こんときは、まだ余裕やってん)。

 

まあ言うたら、ウチな、脳みそが足らへんから、いちびっとてん(訳:調子に乗ってふざける)。


7.そやけど、
アホでも気づいた
これってめっさヤバいやん?



そやけどです。


最初は面白がっていたウチなのですが…


次第に、自分の置かれた状況に気づき始めました。



  • 春ちゃんは、右耳が聞こえない
  • ほんでもって、先ほど春ちゃんは補聴器を外した
  • 今、家にはウチら2人しかいない

とうとうアホなウチでも気づきました。実は「めっさ危機的状況」やったのです。



あっ、アカンやん~~~。
えらいこっちゃ~~!
Surprised person
めっさヤバいんとちゃう?

8.そやからな、
そらもう…めっさ慌てた…



ヤバイ状況を理解したウチは、笑いも一気に冷めて、めっさ慌て出しました。


もげて転がっているノブを拾い上げて、床を一心不乱に叩き続けました。


こんこん!こんこん!
ごんごん!ごんごん!
ごんごん!ごんごん!


どうか、春ちゃん!
ウチに気づいたってぇ!
この音に気づいてぇ~~~~~~~~!


9.ちきしょう!
気づかへんがな…



だが、しかしです…

ちきしょうです!

補聴器を外したばっかりの春ちゃんには、音が届きません。


気づく気配すら、まったく感じられないのです。



そらそうや。
さっき補聴器はずしてたんもんな…

Despairing person

ひゃっ~~~。ホンマにヤバすぎるで。



10.実は、ホンマにヤバかった
めっさ寒かったから…


ヤバイのは冗談ではなかったのです。ホンマにヤバかったのです。


なぜなら、トイレの中がめちゃくちゃ寒かったからです。


時は、1月。


気圧配置は、これでもか!というくらいものごっつい西高東低。


寒冷地帯からの冷たい風がびゅう~びゅう~吹き込んで、日本中がめちゃくちゃ寒くて震え上がった日です。

Shivering person


その上、すぐに出るつもりのウチは、めっちゃ薄着…。


次第に、指先、ほっぺ、鼻の先、おでこ、弁慶の泣き所などがじんじん冷たくなってきました。



あかん、このままじゃ
ウチ、凍死するがな…

Despairing person

そんな大げさな…



実は、このときほど、「スマホを持って入らへんかった自分」を呪ったことがありません。


トイレまでスマホを持って入る奴って
アホちゃう?

A person who makes a fool of others


って、今までアホにしててホンマにごめんなさい。

こんな危機的状況になったら、ホンマにいる!


突然の地震とか…災害時のときにめっさ必要。

ホンマに肌身に染みて反省しました…。


11.ほんまに叩きまくったウチ



あまりの寒さに、悠長な気持ちもすっ飛び、寒さに凍えながら、ウチはほんまに床を叩きまくりました。


おかけで、右の手のひらには豆ができたほどです。


12.ああっ!やっと!
春ちゃんに動きが!


必死に叩き続けたかいがあって、やっと春ちゃんに動きがありました。


この悲惨なウチが発する「必死すぎる音」に気づいてくれました!


13.そやけどなぁ…
あっ、ちゃう!ちゃうがな~~~~!



そやけどです。ウチは絶望しました(そんな大げさな…)。


こともあろか! 


春ちゃんは、玄関を開けて外に出て行ってしまったのです。


実は、右の耳の聴力が全くない春ちゃんにとって、「音のする方向」を認識することは難しかったようです。


音のする場所を確認するために、家の周りをぐるぐる回り出しました。



あっつ、あかんがな、あかん。
春ちゃん! ちゃう!
ちゃうんや。
外とちゃうねん。

音がするのは、お家の中や…

Despairing person


14.一向に家の中に入って来る気配がない!



元来、春ちゃんは用心深い性格です。


あれこれとくまなくチェックして、一向に家の中に入って来る気配がありません。



おまけに…

どこで音がするんやろう?
もう、誰?
こんな時間に
ものすごく迷惑やわぁ。
Angry hippo


と文句まで言ってます。

そうです。春ちゃん!
はよ。気づいて!

People who are impatient

たぶんな、ご近所の方々は
すでに気づいてらっしゃる…

音源は、
あなたのお家の2階や…


こんな時間に、ご近所にご迷惑をかけているのは、何を隠そうこのウチですわ…。


春ちゃんの正真正銘の娘なんですのよ。


15.やっと気づいてくれた
救世主!


それでもです。ようやく春ちゃんは「音がしている場所」に気づいてくれました。



あれ?ひょとして
家の中から音がしてるんやろうか?
A person who listens



そっ、そうや!そうなんやで!
春ちゃん、2階にゃ!




やっとこさ気づいてくれた春ちゃんの二階にあがってくる足音が、トントンと聞えてきました。




あっ、開けて、開けて、
開けて~~~。
頼む!春ちゃ~~~~ん。
Who calls for help

16.満面の笑み


開かれたドアの向こう側には、満面の笑みの春ちゃんが立ってました。




なんやのう?
ハナかいな。どないしたん?
Smile monkey





見て、分からんのかい?
閉じ込められとってん!

Angry bear


そやけど、春ちゃんに助けてくれたときは、ホンマに涙が出そうやったです(いや、実際に泣いたかも?)。


春ちゃんに後光が差しとったわ…。


17.というわけで、今回の教訓はこれ!


今回の教訓はこれです。


トイレのドアは、
開けてするのが正解!


究極はですよ、これが正解やと悟りました。


ウチのところみたいなところは…特に…。



以上、長々と申し訳ございませんでした。