避けては通れないもの(認知症の母と娘の暮らし)

ウチが、避けては通れないもの


Rehabilitation pants



こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私:はな)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。


1.悩ましい問題


今、ウチ、とっても悩ましい問題を抱えています。


何やら聞くところによりますと「介護すれば、誰しもが直面問題」だそうです。


2.これです!


勘の良い方はもうお分かりやと思います。

そうです。今ウチが生まれて初めて直面している問題とは、


春ちゃんのお漏らし

です。


とうとう、うちのところの春ちゃんにもやって来ました。


最初はちょい漏れだったのですが、


今では、トイレで下着を下ろすときに我慢しきれなくなり、下着や衣服を汚すようになりました。


どうやら、「生きるために必要な生理的欲求」に我慢できなくなってきたようです。



頭の中では我慢できると思っていても、
体の部位が誤作動を起こしてしまうのです。


3.ところで…
皆さん、どないしてはります?


介護をされている皆さんはどうしてますか?



4.めっさ嫌がる春ちゃん…


実は、困ったことに、

春ちゃんがオムツを非常に嫌がるのです。


春ちゃんの言動から想像するに、入院した時の経験がものすごく屈辱やったみたいです。


5.とうとう嘘をつくように…
ゴマかすようになっちまった!


この頃では、オムツを嫌がるあまりにとうとう嘘をついたり、ゴマかすようになりました(とは言っても、春ちゃん自身は嘘などをついているつもりは毛頭ありません)。



たとえば、こんな感じ…

遠方へ(片道30キロ)の病院に車で行く朝のことです。


「オムツした?(ウチ)」

「うん。ばっちりや!(春ちゃん)」

「『〇漏れパットとちゃうよ? パンツスタイルのやつやで?(ウチ)」

「うん。うん。ちゃんとはいてる。大丈夫や。(春ちゃん)」


と、ものごっつい上機嫌の返事をするわけです。


でもです。


病院の介護トイレで下着を下ろすと…オムツをつけてないのです…。


ぎょっへえ~~~!


びっくりするどころか、気絶しそうになる…





オムツしてへんやんかい
なんでやねん
うそついたんかい!


うそとちゃう。
これはオムツや
と「〇漏れパット」を指して
言い張るのです。


春ちゃんは、不都合なことを好都合に変えられる天才やと思う…。

6.しかし…幸いなことに
尿漏れパットはする


でもです。

幸いなことに、本人も下着がボトボトになるのは嫌らしく、


「〇漏れパット」はしており、事なきを得ることができました。


ほんまによかった。よかった。
汚さんでよかった。


7.そんな矢先…
ある日の午後、大事件は起きた!



あれこれと、どないしよう?



と悩んでいる矢先のある日、大事件が起きました。


ウチが、まさしく危惧していたことがぼっ発したのです。



出先(ご先祖様のお墓参り)で、大々的にお漏らしをしてしまいました。



下着も衣服も汚れちまった…。

 
春ちゃんの気持ちもささくれた…。


う~~む。
う~~~~~~~~む。



8.自尊心も大事、
されど…



たしかにです。春ちゃんの「自尊心」も大事です。


せやけど、「公共の場」も大事なのです。


特に、コロナ禍の今では…



9.真剣な話…
これ、病院で起きるとアカン!




ほんまに、このようないつ何時起きるか分からん「春ちゃんのお漏らし」が、病院の中で起きるとアカンです。

ぞっとする!
A horrifying person


そこで、ウチも真剣に考えた。ものすごく考えました。

10.そこで真剣に考えました。



このように追い込まれたウチは、ホンマに腹の底から真剣に考えました。


ふざけているように思われるかもしれませんが、今もそうです。


かなりナーバスになってます。


ほんで次のような策を練ってます。


まずは、呼び方を変える


まずは、「オムツ」という呼び方を変えました。


「オムツ」という言葉が、春ちゃんから嫌悪感を引き出しているのかもしれないと思ったからです。

  1. リハビリパンツ
  2. 使い捨て下着
と意識して言うようしてます。



次は、お風呂場で…


次は、春ちゃんが素っ裸になるお風呂場で、時間をかけてゆっくりとさとすことにしました。


春ちゃんは、お風呂に入るとめっさ素直になるのです。


これでもか!

というような優しい声を作り出して、語りかけるようにしてます。

春ちゃんの気持ちが柔らかくなるように…




しゃあない…
ここは、フィクションで…




また、春ちゃんが状況を想像しやすいように、作り話(フィクション)をつくりました。


心は痛むが…、作り話(フィクション)をまことしやかに伝えています。



【こんな感じです…】

あのね。
ネットで見たんやけど…

お母さんのように通院している方でね。

病院のトイレが使用中でなかなか空かなくて、


とうとうおトイレが我慢できずに…大変なことになったそうやよ。


その方もね、「〇漏れパット」はしててんけど、我慢しすぎて横から漏れてしまったんやって。

たくさんの看護師さんや人が集まって、ほんまに大騒動になったそうよ。


といった作り話です。


さらに、第三者的立場に立ってもらう


さらにです。

春ちゃんに第三者的立場に立って、いろいろと考えてもらう機会を作ってます。



具体的には、

この作り話をふんふんと聞いてもらって、

春ちゃんに「どう思う?」とさりげなく同意や共感を求めるようにです(ホンマに、今も現在進行形)。



さらにさらに、暗示をかける荒業も…!



さらにさらに、いささか乱暴な手ですが、


さりげなく「リハビリパンツの必要性」の暗示をかけてます。


春ちゃんが寝ているときとかに、春ちゃんの頭の上でこっそりと言ったり、念じたりするねん。


けど、かいがあって、軟化してきた!




以上のように、いろいろと試みたかいがあって、


今現在、春ちゃんの「リハビリパンツ」に対する硬直した態度も軟化してきています。


抵抗感がなくなってきたような気もする…(そやけど気は抜けない…)。



次の通院の日には
リハビリパンツをはくよ!
だって病院も困るもんね…



とまで言うようになりました(いかんせん、春ちゃんのことやから、まだまだ半信半疑です)。


そして、ドキドキの「今週末!」
いざ、実践!


実は、今週末に問題の通院日があります。


当日の朝までは、気を抜けません。


どのような展開が待っているのか、ホンマにドキドキです。


ひえ~~っですわ。
A person waiting while pounding


以上のウチの試みが功を奏するように、

どうか、祈っとってください。



(次回に続く…)


To be continued でっせ!