気が遠くなるような出来事がありましてん!(認知症の母と娘の暮らし)

うち、ホンマに気絶しそうになりましてん!




日頃、春ちゃんとの「何気ない暮し」を楽しんでいるウチなんですが、


こんなウチでも、気絶しそうになったお話があるんです。

A person who is soulless

聞いたってくれますかあ?

これまた、長い話なんですが・・・


1.ウチんところには、猫さんがいます。


Angry cat



まず、最初にお伝えしたい「我が家の情報」があります。

(情報って、たいそうなもんじゃないですが)



我が家には、
猫さんが、うじゃうじゃいます!



全部、保護猫さんたちです。


数は内緒にしときますが、結構な数います。


1匹、2匹、3匹、4匹、5匹、6匹どころじゃありません。

うじゃ、うじゃいます。


(なんで、こないに増えたかというお話も、いずれお知らせしようかと思ってます)


それはさておき、どの子もほんまに可愛いです。




2.春ちゃんの補聴器



次に、春ちゃんについてお伝えしたい「情報」があります。


すでに、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、


春ちゃん(母)は補聴器をしています。


(補聴器がないと、ちょっと困るぐらいの聴力なのです)




3.補聴器の電池って、こんなん!



さらにです。 補聴器の電池についてもお知らせしたい「情報」があります。


これまた、すでに、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、


補聴器は、電池で動きます(うん)。



補聴器の電池は、普通の電池とは違ってちょっと特殊です。


「空気亜鉛電池」という電池なのです。


ちなみに、こんな電池です。

Hearing aid batteries

アルカリのボタン電池と比べると
めっさ小さいです。
直径が5mmくらいです。


お恥ずかしいことに、最近までウチは知りませんでした。


電池で動くことは知ってましたが、ただの「アルカリのボタン電池」やと思ってました。




【ほそく説明でございます】


空気電池とは、空気中の酸素を使って発電する電池です。

オレンジ色のシールをはがすと、空気の穴から酸素を取り込んで機能します。

空気亜鉛電池は、軽くて小さいわりには容量が大きいので、補聴器には好都合なのです。


4.猫さんにとって、危険すぎるねん!



さて、この補聴器の電池ですが、猫さんにとって危険すぎる物体なのです。




というのは、

猫さんが誤飲する恐れが
めっさくさ、あるからです!





なにやら、猫さん達から聞くところによりますと、相当「魅力的な物体」らしいです。


(えっ!聞いたんかい?)
(う~~ん。嘘です。ごめんなさい)
(ちっと、話を盛りました)



たしかにです。補聴器の電池の形状をよくよく観察すると、

  • 小さい
  • 丸い
  • コロコロ転がる
  • キラキラ光る
  • カリカリ(猫餌)に見える
とめっちゃんこ魅力的です。



この形状が、猫さん達の「旺盛な好奇心」をものごっつい刺激するのやと思います。



好奇心を突かれた猫さん達が

  • つい、くんくん匂いたくなる
  • つい、舐めたくなる
  • つい、かじりたくなる
  • つい、食べたくなる

と、どんどんとガチにエスカレートして、ちょとした弾みで飲み込んでしまうのも簡単に想像できます。



ホンマに、この気持ちはウチにも分かるのです。


小学校だけでなく、

中学校、高校、大学までも、

「コーラの消しゴム」「コーヒ牛乳の消しゴム」を危うく食べそうになった経験がありますから・・・。


(おい、)
(・・・・・)
(えっ、嘘ぉ~~~!)




とにかく、猫さんが
何かの拍子にペロッと舐めて

飲み込んでしまったら
ホンマに、一大事です。



「う〇ち」にそのまま出てくれるとラッキーなのですが、深刻な状態となると猫さんの命にかかわります。


(内視鏡でとれない場合は、切開手術が必要となるようです)

(恐ろし過ぎます)


【ちなみに】

ちなみに、電池のケースにはちゃんと【警告】の但し書きがされてます。


  • 乳幼児やペットの触れない所に置くこと。
  • 乳幼児やお年寄りが使うときは周囲の方が常に注意すること。
  • 口に入れないこと。
  • 飲み込んだ場合には、医師や救急医療センターに相談すること。
その他いろいろと書かれてございます。



5.我が家では忌避物なんやねん



そういうわけで、とくに補聴器の電池は、我が家では「忌避すべき物」となってます。


6.それやのにな、ある日のこと!




それやのに!
なあ、聞いたって!
聞いたってえなあ!

The person who complains


ある日のことです。



春ちゃんが、朝から挙動不審な行動をしとりましてん。


観察していると、なにやら、無言でごそごそと探しものをしとります。



ちなみに、春ちゃんは、自分にやましいことがあるときには、騒ぎ立てず無言でごそごそするのが習性です。



そして、たいていこんな場合には、「めちゃくちゃ難儀なこと」を隠してます。



そやから、
こんなときの春ちゃんは、
ものごっつい「要注意」
なんです。



ウチは、速攻に「身構える」ことにしました。


臨戦態勢や!



7.へっ? 「新しい電池」かいな?



ゴソゴソする春ちゃんを見かねて、ウチは春ちゃんにたずねました。



どない、したん?


ほんならですよ。


春ちゃん、ウチとは視線を一切合わせずに、次のように言いましてん。



補聴器の電池が切れた!
「新しい電池」を探してるねん!




たしか、補聴器の電池は、昨夜入れ替えたばかりです。



へっ? 「新しい電池」ってか?
なんでやねん?


なので、ウチは、次のように言いましてん。



昨日、
入れ替えたばっかりやん

えっつ、なんで?

どれ、電池を見せて!




ほしたら、「想定外の答え」が返って来ましてん。




えっつ?そうやった?
替えたってけ?

お母さん覚えてないわ!


(へっつ!、ウチが、春ちゃんの目の前で入れ替えたんやん?)

(春ちゃん得意そうに、入れ方の説明してくれたやん?)

(覚えてないのかい?)



そんなん、
どっちでもええわ、
電池があらへんねん。

そやから、
「新しい電池」を探してるねん


はな、早よ、出して!


と「変化弾」を投げよりましてん!




えっ?
えっつ?


しばらく沈黙が流れました。

えっつ?

ええええええええええええ~!





ちょっと待った!

電池が切れたんと、ちゃうんやな!

電池を失くしたんやな~~~~~~~~!



うっ、うそお~~~~~!

もう、やめてぇ~~~~~~~~!



8.どこ、やしてん!



なんだとぉ?

あんなに「ちっこい電池」を失くしただと!


一体どこやしてん!



あれほど、
ウチに失くすなよ!

猫さんが
誤飲したらえらいことや!

くれぐれも注意するように!

と、そいも偉そうに
言っとったんとちがうんか?

A person who only says bad things

春ちゃん、やいのやいの
って言っとったやんなあ。



あまりもウチが、ガチに慌て出したので、


春ちゃんも慌てて(というより、自分の分がますます悪くなったことを察したのか)

急に、こんなことを言い出しました。



そんなん、しらへんやん。

電池がないねんもん。
ないもんを責められても
どうしようもないわ!



(ほお、急に、開き直りよったで)




電池が勝手に
失くなってしもうてんもん。



(勝手ってか? 電池が、か?)



お母さんは、
いっこも悪くない。
悪くない。悪くない。


電池が、悪いんねん。
こんな小さい電池にするからや!


(ひえ~~~~~~~!)
(メーカーのせいに、しよったで!)



9.思わず失神しそうになったで



こうして、「現実(電池を落とした)」を知ってしまったウチは、急に目の前が真っ暗になりました。



思わず、失神しそうになったとです。



今からウチは、


春ちゃんのこのお部屋(7畳半)から、5mmくらいの「ちっこい電池」を探さなあかんのです。


そいも一人で、


ものごっつい過酷すぎます。つらみ・・・。


Hearing aid batteries



10.そらもう、必死に探しに探しまくった


とりあえず、

電池が出てくるまで、猫さん達は進入禁止にして、



うちは、


全身の「毛穴」という「毛穴」から


「悲壮感(臭)」を出しまくりながら、


5mmかそこらの「ちっこい電池」を求めて、とにかくお部屋を探しまくりました。


  • ベッド
  • 本棚
  • タンス
  • 洋服

あらゆるものをひっくり返して・・・でっせ。


「聞くも涙、語るも涙」でございます。



11.汗まみれのウチに、神さま



そやけど、

神さまは、ホンマにいらっしゃるのです。


冬だというのに汗だくだくで、もうすぐ倒れそうになったときに、



ようやく、電池がお出ましになられました(なぜ? 敬語やねん)。




補聴器から外れてけっこう転がったようで、反対側の畳のヘリにひっそりと隠れておりました。





12.横を見たら・・・拝みたおされとった



必死に探しているウチを見て、春ちゃん、めっちゃ気まずくなってたんでしょう。


ふと、横を見ると、猫さんを抱きながら、ウチを拝み倒している春ちゃんがいました。


Those who receive training


13.そやけど、二度とこんなこと、しとうない!



「電池」が出てきたので、


一件落着、めでたし、めでたし。なのですが・・・・



そやけど、こんなことは、もう二度としたくないです(誰だって、そうやろうと思う)。




なんで、


ウチは、固く心に誓いました。


もう、春ちゃんに補聴器の一切の管理をさせぬまい。


(そうや!そう!)

(なんで、今まで気がつけへんかってん!)

(電池のケースにも【警告書き】があったやないか!)


(「お年寄りが使うときは常に周囲の人が注意すること」って、書いてあったやん)


これからは、


  1. 使い古した電池の管理
  2. サラの電池の管理
  3. 毎日、補聴器の電池のチェック

だけは、ウチがすることにしました。 固く心に誓ったで。


14.追記:余りもつらくて、こっそり食べたった!



その日1日だけで、

15歳くらいも、老け込んだウチは、

(ホンマかいな?)
(そうかいな?)


元気を取り戻すために、


春ちゃんに隠れて(ごめんな、春ちゃん)、


これ、食べましてん。





ご褒美やで・・・



ちなみに、なんで、ウチが「お菓子」を隠れて食べるようになったのか、ご興味のある方は、こちらをご覧ください。








こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。