わかめ事件(認知症の母と娘の暮らし)

歴史は繰り返される…を肌で感じたで




今回は、ウチが、がっかりした(ホンマはものすごくがっかりした)話です。

同時に「歴史は繰り返される」ということを肌で感じました。



ほな、始めます。




実は、昨日の話ですねん。
めっさ新鮮です。

The person who complains
そやから、
ちょ、ちょっと
聞いたってください…




1.ご存知ですか?



ウチが住んでいる瀬戸内には、毎年、

今の2月から3月しか味わえない「絶品」

がございます。



ご存知ですか? 




「生わかめ」

です。




採れたての新鮮な「生わかめ」はですね。


磯の香りや歯ごたえが、もう、もう、もう絶品なのです。



初めて食べたとき、ウチは


今まで食べていた
「わかめ」は
なんやったんやぁ!

Inspiring person



と叫んだほどでございます。はい。



2.なのですが・・・・




この今しか味わえない「生わかめ」なのですが、残念なことにあまり日持ちしないのです。



どんどん味が落ちてきます。



なので、「生わかめ」が採れる近隣に住んでいる「ごくかぎられた者」しか、味わえないものなのです。



湘南の「しらす」にちょっとだけ似てます。はい。


3.その「生わかめ」をもろた(いただいた)!




この貴重な「生わかめ」をですね。


昨日、いつも良くしてくださる近所の方から、分けていただきました。



「今朝、採って来たばかり!」という滅多に手に入らないものです。




そやからね、うちは、思わず興奮しました。


やり~~~~~~~!
これが、
興奮せずにいられようか!

People who are happy

「生わかめ」じゃ、
やんや!やんや!




なにやら聞くところによりますと、


船でさらに沖へ沖へと行ったところで、波に揺られながら(さらに寒い)、採って来たそうです。



めっちゃくちゃ過酷・・・。めちゃくちゃ感激・・・。



ウチは、近所の方に心して味わうことを誓いました。




4.心して味わうには、「しゃぶしゃぶ」が最高でござる!


このような貴重で新鮮な「生わかめ」を心して味わうには、何と言っても


「しゃぶしゃぶ」


にするのが一番です。(ポン酢が最高でござる)



なぜなら、「しゃぶしゃぶ」にすると、


  • 「鮮やかな緑色」を目で食し
  • 「芳醇な磯の香り」を鼻で食し
  • 「温かくて、何とも言えない歯ごたえ」を味わう

ことができるからです(これは、あくまでもウチの個人的な意見です)。


5.もちろん…春ちゃんに釘を刺しておいた



なのですが・・・


残念なことに「生わかめ」をいただいときは、もうすでに夕飯を済ませた後でした。


そやから、明日のお昼に「しゃぶしゃぶ」にして食べることにしました。




もちろん!



春ちゃんには「ウチが料理するから、そのまま置いといてね!」と釘を刺しておきました。



絶対に、触らんといてな!
触ったらアカンのやで!

The person who is warning

思いっくそ、
釘を刺しまくっときました。



6.それやのに・・・



それやのにです・・・・


夕食後、いつも通り2階に上がって「自分の用事」をしていたらですよ。



1階から、春ちゃんの「元気な声」が聞こえてくるやないですか!




はな~~~~!
ちょっと、
おりといで~~~~!

ええもん、できたで!!!



ええ? 今、何やと?

「ええもん」って?
何や?
Surprised person

まさか、まさか、
まさかのまさか、か!

めっさ嫌な予感がするんだわ



7.うわっ、最悪じゃ!



ウチは、嫌な予感にドキドキしながら、春ちゃんに呼ばれるまま下りていきました。



ほんで、キッチンに入ったらですよ!




なんと、
ダイニングテーブルの上に、

これでもかと
湯がきに湯がきまくり

そのおかげで茶色になった
「生わかめ」が

ど~~んと
皿に盛られてました。



うわっ!最悪じゃ!
予感的中やん!

Despaired person


さらに、ご丁寧に冷水でさらしまくっとりました



「生わかめ」が持つ「鮮やかな緑」は、遥かかなたに飛んでました。






ちくしょう!
どうしてくれるねん!

せっかくの
「生わかめ」が
台無しやないかい!


ウチは、心の中で泣いた!泣いたでえ!


Despaired person

春ちゃんのあほう!



8.それだけとちゃうねん! さらに、嬉しそうに勧める、勧める!




それだけとちゃいますねん。


さらに、春ちゃん、


「ポン酢」と「取り皿」をいそいそと持ってきてですね・・・、


「早く食べろ!」「早く食べろ!」と、そらもう嬉しそうに、ウチをせかしますねん。



  1. 磯の芳醇な香り
  2. 何とも言えないうまみ
  3. 温かくて柔らかく、癖になりそうな歯ごたえ


をこれでもか!と、根こそぎ奪い去った「生わかめ」をですよ・・・・・・。



その上で、さらにさらに、こんな「恩着せがましいセリフ」を言いよりますねん。



お母さんな、

「生わかめ」を
一生懸命に掃除して
湯がいてんで!


どや?美味しいやろぉ?


と、ウチの前に頬づえをツイて、ウチの顔を覗き込みますねん。




誰でも、「嬉しそうな顔」を間近かにもってこられたら、



いつも通り「苦い笑い」するしか・・・・ないですよね。



美味い?てか?

どないして、
答えたらええのや?

A person who laughs bitterly



9.今回、ウチは勉強したで こうやって、歴史は繰り返されるんやね!



ウチは思うわけです…。


「ツルの恩返し」のおじさん然り・・・

「浦島太郎」の太郎ちゃん然り・・・


どうして、人間というものは、



「ダメだ!」と禁止されるほど、やってみたくなる


のでしょうか?



なんでや??

The person who insists





「覗くな!」と言われとんのに、

「ツルの恩返し」のおじさん、覗きやがって…






「開けるな!」と言われとんのに、

「浦島太郎」の太郎ちゃん、開けやがった…




あれほどな
「触らんといてな!」
と釘を刺しておいたのに、

春ちゃんな、
触りよってからに。

People who are confused


ほんまに、歴史は繰り返されるやで… ウチは勉強しました。




10.そやけど、感謝や



せっかくの「生わかめ」が悲しいことになったけど・・・、



春ちゃんが、一生懸命に掃除して湯がいてくれたのです。




実は、それだけで、
感謝です。



春ちゃんの真心がこもった「ありがた迷惑」の「押し付け」です。




まあ、もともと新鮮で極上の「生わかめ」だったので、美味しかったです。





ホンマ言うたら、
ものごっつい残念やけどな…

Those who are disappointed



11.最近、気づいたこと!



こんな風に、春ちゃんとウチは「今この瞬間」を、


ごちゃごちゃ感じながら過ごしてます。



そやけど、最近まで、


このように「普通に過ごす」ことが実はとても幸せであることに全く気づけずにいました。



今、気づけて、本当に良かったと思ってます。


おかげさまで、どんなことも春ちゃんと笑えて過ごせます。



春ちゃんと「ごちゃごちゃ感じながら過ごすこの瞬間」が、ウチにいろいろな意味を与え、「キラキラした瞬間」に変わってきています。



神さま、ほんまにありがとおうでございます。





こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。