大粒の涙(認知症の母と娘の暮らし)

大粒の涙







この頃・・・



この頃、「近所の方」のことをどんどん忘れていく、春ちゃんです。


すれ違っても「どこどこの誰それさん」とすぐに分からなくなりました。



なので、ご挨拶を受けても、まるで初対面のようにご挨拶を返してしまいます。



以前のように「世間話に花が咲く」ことが、ほんまになくなりました。



中には、このような春ちゃんの態度に不審がり、首をかしげながら去られるお方もいます。



どんどん春ちゃんの世界が
狭まってきてます。



ウチがおるから大丈夫やで



この前、何気ない会話から、「ご近所の方」の話題になりました。



春ちゃん、自分が本当に忘れていることを自覚したようで、何とも言えない「表情」になりました。



そんな春ちゃんの「表情」を見て、



ウチ、
あまりにも胸が詰まって、
咄嗟に





そんなに不安にならんでも、大丈夫やで。

ウチがおるから、

その都度その都度、どこどこの誰それって言ってあげるから、

安心してたら、ええのやで。



言いましてん。



ほんまに咄嗟に出た言葉でした。



ほうしたら・・・・




返事の代わりに、



春ちゃんの目から「大粒の涙」がこぼれました。



はい。



ただ・・・、ただそれだけのお話です。

ただ、それだけのお話です。


はい。





こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

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よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。