春ちゃんに起きた災難(認知症の母と娘の暮らし)

春ちゃんに起きた災難


Surprised grandma

こんにちは!


なんで、こないに毎日、毎日、
いろいろな事に
遭遇するんやろう?

A person who is amazed


と思っていたら、


あっつ!
そうや!
春ちゃんとおるからや!

The person who noticed

ということに、今さらながら気づいたウチです。



さて、さて、今回のお話は、いつもと趣向が違います。



なんと、ウチではなく、


春ちゃん自身に起きた
「災難」
についてのお話

です。


1.えっつ、春ちゃんは大丈夫なん?



はい。

大丈夫です。

めっちゃくちゃ元気です。



ちょっと「大げさな印象」を与えたとしたら、ごめんなさい。


そんなに「大そうな話」ではないです(と、思います…)。


なので、どうぞ安心して、続きをご覧ください。




もちろん、内容はいつも通り「しょぼい」ので、あまり期待せんといてください。



ごめんなさい。

Dogeza



2.それは、デイサービスの日のことでした




春ちゃんに災難が起きたのは、



今からちょうど2週間前の「デイサービス」の日でした。



ちなみに、今、春ちゃんが利用しているデイサービスは「半日コース」です。



なので、デイサービスのお迎えは、お昼過ぎの「1時」になります。



お迎えは、たしかに「1時」なのですが、



春ちゃんとウチは、「15分前」の「12時45分」には外に出て、お迎えの車が到着するのを待つようにしてます。



始めの頃は、「15分前」は「さすがに早いとちゃうか?」と思っていました。


ですが、


この頃では、春ちゃんと二人でごそごそしていると、意外に早く時間が過ぎるので、まったく苦にならなくなりました。



3.植木の水が、カラカラやってん!



話が脱線したので、元に戻します。



春ちゃんの「デイサービス」だった
その日は、


まだ4月だというのに、連日続く快晴日和のせいか、「初夏」を感じるぐらいに暑い日でした。



ふと、足元の植木の土を見ると、どれもこれもカラカラ状態です。



あかん!あかんぞ!

植木が水くれ!って言うてる。

すぐに水やりをするわ!

Surprised person


というわけで、


早速、倉庫の奥から「ホース」を引っぱり出して、水道の蛇口につなぎ、


「勢いよく」水道をひねりました。




今から思うと、

このな、

このな、

この、

最後の

「勢いよく」ひねったのが、

あかんかった。

People who have chills



4.悲鳴が聞こえた・・・



ウチが、勢いよく水道をひねると、



しゃっ、しゃーーー!


という「ホース」から勢いよく出る音と同時に、


春ちゃんの



ひや~~~!


という悲鳴が、一緒に聞こえてきました。







はっ、はな、水を止めてぇ!

止めてぇ!

止めてぇ~~~~~~~!

ぐあ~~~!

Surprised grandma




へっつ?



ウチは、訳が分からず、春ちゃんの悲鳴のする方へ目をやると、



ほしたら、そこには、

「とんでもない光景」が

繰り広げられとりましてん。



見たままを説明しますと、


勢いづいた「ホース」が ブルンブルン と暴れてとって、


その「ホース」が、春ちゃんをめがけて、


水を じゃんじゃんか、じゃんじゃか と掛けとりました。






うっ、うわあ~~~~~~!

Surprised person


今度は、ウチの悲鳴が、ご近所にとどろくことになりました。(親子二人して、めっさハズイ)


5.ズボンがボトボト!



「ホース」が暴れた先に、立っていたのは、



ズボンをボトボトにされた
春ちゃんでした。



言うたらアカンけど、

このときの春ちゃんてな、

志村けんさんの「コントそのもの」やったんやで…。


そやけど、なんで「ホース」の方へ近寄っていくねん。 鳥さんかよ?



6.あかん、そやけど、もう時間がない!




ウチは、しばし、ボトボトに濡れている春ちゃんを見て


「すご、すぎひん?」


と呆気にとられていたのですが、



そやけど、はっと、気づいたんです。


うほっ?今、何時?

あかん、

もう時間が、
ないのとちゃうか!



時計をみたら、幸いなことに、お迎えの車が到着するまで「あと5分」ありました。


ウチは、とりあえず、目の前でめちゃくちゃ笑っている春ちゃんを「現実」に戻すことにしたのです。



おかあさん!

笑っとう、場合とちゃう!


現実にもどれ!

戻ってくれ!


・・・・

何でぇなあ?


「最悪の事態」が発生したぞ!


もうすぐ、

デイサービスの車が来るぞ!


あと5分もない!


あかんやん!


そうや!

あかんの!


それに、おかあさんのズボン

ボトボトや!


・・・・。

着替えなあかん。


こんなん、

ほっといたら。

乾くで?


何、言うとん?

あほなこと、言わんといて!


車の座席が、濡れるやろ?

!!!!


着替えるで!

うん!




というわけで、


2人であたふた(なんやいつも、こんな感じや)玄関に戻り、


着替えることにしました。


7.で、ここで新たな問題発生!



春ちゃんが、玄関でズボンを脱いでいる間に、


ウチは、急いで春ちゃんの部屋に戻り、


春ちゃんのタンスの中から、ズボンを引っぱり出すことにしました。




ところが、しかし!
しかしやねん…


タンスには、春ちゃんの「あちこちにしまい込む癖」がさく裂しとりました。



つまり

そこにあるはずの「ズボン」が

1本もないのです。


こんなときに限って…

春ちゃんのあほんだら…




くそっ!

「最悪の事態」
が発生した上に

「新たな問題」
が発生したぞ


Anguished person

もう、堪忍してぇなあ。



8.やけど、ひらめいた!



あるはずの「ズボン」が
1本もない状態に



さすがに万事休すじゃ、
どうする?






と、考えあぐねていましたら、



その時に、ふっと



自分が履いている「ズボン」に

目が留まったのです。





そうやん!
そうやん!

この「ズボン」があったやん!

このウチの「ズボン」を

春ちゃんに履かせたら

ええのとちゃうん?

Inspirational person



これに閃いた(ひらめいた)ウチは、速攻で玄関に戻り、


躊躇なく「自分のズボン」を脱ぎ、その「生暖かいズボン」を春ちゃんに差し出しました。



おかあさん!


新たな「問題発生」や


「ズボン」があらへんかった


そやから、辛抱して

・・・・

うん。


ウチの

このズボンを履いて!


・・・・


文句あるん?


キィッーー!


わっ、

わかった。


履く…。




もちろん、この時のウチは「おパンツ丸出し」です。


ホンマに、文字通り「必死のパッチ」で、春ちゃんの着替えを手伝いました。



ウチの「ズボン」を、
春ちゃんが、

春ちゃんの「ズボン」を、
ウチが、


それぞれ履いた、その時です。




ピンポ―――――ン!


デイサービスの迎えの車が、我が家に到着し、チャイムが鳴りました。




ほんまに、
ぎりぎりセーフやん!

safe



春ちゃんとウチは「やり切った感」を共有して、お互いに「ガッツポーズ」をとりました。



け・ど・な・・・・


9.それだけと、ちゃうかってん!



けどです。


それだけは、すまなかったのです。


神さまは「更なる試練」をお与えになりました。



このウチに、

職員さんからの

「衝撃的な一言」が放たれたのです。



これですわ。



お母さまの服がびちょびちょです。

どうされたんですか?

大丈夫ですか?






へっつ?

People who are listening



なんやて?


服がびしょびしょ、とな?

わっと?

ぱーどん?

もう、うち、分からへん?

何、言っとうのん?




ひえ~~~~!

なんやて??

上の洋服も

濡れとったんかい!!!

People who are about to faint

春ちゃん、

上の洋服もな

濡れてるんやったら

そう言うて。




ウチ、「ズボン」でテンパってたもんで、上の洋服に全然気づきませんでした。



春ちゃんは「大丈夫や!」と言うのですが、


あまりにも、職員さんが「難色」を示すので、


ウチは、念のため、車の座席に座った春ちゃんの「洋服の濡れ具合」を確認しました。




ほんまにびしょびしょ
なんですわ。

Surprised person

さすがに、あかん。
このままでは風邪ひく。





ウチは、気が遠くなりそうなのを、必死に踏ん張って、


またもや、春ちゃんの部屋に「着替え」をとりに戻りました。



なんとか「着替え」を準備して、デイサービスの職員さんに手渡しました。



ほんで、春ちゃんを乗せた車が走り去っていくのを、笑顔で見送ってやったのです。





ここで、ウチは、あえて、皆さんにお伝えしたい。




たった15分やったけど、

そらもう、ものごっつい「濃厚な時間」やったんやで。





もう、へとへとや・・・

精も根も尽き果てた。

Exhausted person



10.ホースを片づけようとしたらね・・・



さすがに、ちょっとの間、



全身から力が抜けて、しばし茫然としてたんですが、




そういや「植木の水やりを全然してない」ことを思い出して、ウチ、植木のところに戻りました。



そこには、


出しっぱなし、放ったらかしの「哀れなホース」があって、


よく見たら、ホースからチロチロと水が出とりました。



(なんや、ウチ、ちゃんと閉めへんかったんやな・・・)



ため息をつきながら、

そのチロチロ出ている水を
じっと見ていたら…
ですよ。



何や知らんけど、めちゃくちゃおかしくなってきて、


こみ上げてくる「笑い」をこらえるのに、四苦八苦しました。


A person who holds back laughter




ほんまに、春ちゃんと過ごすと、おもろい事ばかり起こります。



やけどです。


こんなことは、もう二度とゴメンです!

A person who sighs








こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。