母が、今でも続いていること・・・。そして、続く「その理由」(認知症の母と娘の暮らし)


母が、今でも続いていること・・・


今回は、

  1. 母(春ちゃん)が、今でも続いていること
  2. なぜ、続けられているのか? その理由

についてのお話になります。



春ちゃんの「不思議な行動」には、



掘り下げてみると、


ちゃんとした理由があったぞ!


というお話でございます。



1.実は、三日坊主です



実は、何を隠そう春ちゃんは「飽き性」です。



まっ、いわゆる「三日坊主」です




ほんで、「めったくそ」がつくぐらい、ダメダメ「三日坊主野郎」です。



始めのうちは、ものすごく興奮してするんですが、


これが3日も経つと、興奮も「どこ吹く風」になってしまうのです。



熱するのも、早いけど、

冷めるのも、
恐ろしく早いねん。


ほんまに、
びっくりするどぉー!

Surprised person


そやけどです。

こんな春ちゃんが

珍しく、
長続きしているものが
あるんです。


ありますねん。


2.へえ、何なん?



はい。これですねん。



以前にも、お伝えしたことですが、



「キャベツの千切り」

Shredded cabbage


です。


【ちなみに、以前お伝えした記事はこちらです】


  • ご興味が湧いたという「ありがたい方」
  • もしくは「そんなんあったけ?」と、今、思われた「ありがたい方」


は、ぜひとも、ご覧くださいませ。
さすれば、ウチはめっちゃ感動して、涙をながすことでしょう!


(「ことでしょう?」って何なん!「絶対」とちゃうんかい?)



あっ、すみません

「必ず、涙します」






3.それが、飽きることなく食べとる



お話を元に戻します。



春ちゃん、この「キャベツの千切り」だけは、飽きることなく食べ続けています。


それも、ビックリすることに「毎食」です。朝・昼・晩です。




ウチが「作り置き」をしていないときは、自分でキャベツの葉をていねいに剥して、水で洗って、キレイに千切りしています。





ほんまに不思議やねんよ…

よう、続くよな…。


A person who is tontoning with a cutting board



4.その上、何がスゴイかと言うと…



その上にです!
ウチが言うのもなんですが、




春ちゃんの何が、スゴイかと言うと…、



この「キャベツの千切り」を

白米を食べる前

White rice


に食べるんです。



別の言葉で言うと…


食物繊維(キャベツ)を、炭水化物(お米とか小麦とか)をとる前に、食べてくれるんです。




そやから、



自然と
「血糖値」を上げない
食事方法に
なっとるんです!


すごいぜ!お母ちゃん!

娘、思わず、

ドラミングするじゃ!





春ちゃんの体には、
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 認知症
といった「リスク」がオンパレード(勢ぞろい)しとります。



なので、


こういった

「血糖値」を上げない食事方法


を、嫌がらずに続けてくれること自体が、春ちゃんの体にとって、ものすごくありがたいのです。



これが、逆の場合だったらと思うと、ぞっとします。



嫌がる春ちゃんに、この食事方法を強制しなければならないとしたら・・・



たぶん、
毎回、春ちゃんに
やいのやいのと言うのが、嫌になって

ウチは、精神的に破綻すると思います。

People who feel sick




5.でも、なんで??



そうなんですよね!!


誰でも、
この春ちゃんの「この行動」は、
不思議になりますよね!





だって、「キャベツの千切り」は、好き好んで食べようとは思わないですもん。


とくに高齢者の方にとっては、

  • かたい
  • 味気ない
  • 食べても食べても減らない

の「三重苦」ですもん。



新キャベツと言ってもですよ。「生のキャベツ」はかたいのです。



たまに「甘いキャベツ」もありますが、たいがいのキャベツは、味気がないです。



味がないねん…

Not tasty


ほんで、「キャベツの千切り」は食べても食べても、量が減ってないようにも見えるんです。


うんざりするんよね…

Tired of people




それやのに、


春ちゃんはせっせと食べるんです。


不思議過ぎますねん。



実は、この「不思議な行動」には、掘り下げてみると、



ちゃんとした「理由」が
あったです!




6.へぇ? ちゃんとした理由って、何?



はい、ちゃんとした「理由」とは、



亡き父を思い出すもの
だったんのです!

Shredded cabbage


「キャベツの千切り」が、か?

People who have seen it twice



はい、「キャベツの千切り」がです!

A person with a bitter smile



春ちゃんは「キャベツの千切り」を食べては、亡き父を思い出しとりました。



春ちゃんの「不思議な行動」は「愛の行動」でした。



なんか、この言葉、ヤバない?


なんか、ウチの顔が赤くなってきたで・・・。


7.どんな、思い出なん?




はい。


春ちゃんのプライベートのお話なので、あまり「大きな声」では言えませんが、「小さな声」でなら言えます。



聞くところによりますと、それは「新婚時代」の思い出のようです。



8.実は、めったくそ貧乏やった



春ちゃんが、亡き父と結婚した当時は、相当貧乏だったそうです。



文字通り「無一文」から始まった生活だったとのことです。



さらに悪い(?)ことに…

ただでさえお金がない上に、


父が、めったくそ「お人好しの性格」だったもんだから、

春ちゃんは、ものごっつい困ったようです。



たとえばです。

自分達もお金がないのに、友人に困っている人がいると、ほっとけなくなり、父は「自分のお給料」の大半を渡してしまっていたようです。






娘のウチが言うのも
なんやけど、

ほんまに、あほんだらぁやで…




9.で、キャベツの千切りでしのいだ



で、


お金がない春ちゃんは、「お米」の代わりに「キャベツ」を買って、この貧困生活をしのいだそうです。




そんな「あほんだらぁな父」と春ちゃんの「新婚生活」の食卓に、頻繁に出たのが「キャベツの千切り」だったそうです。



ホンマに、涙が出るでぇ・・・・

Surprised person



春ちゃんは、当時の話を、今でもこんな風によく話します。



お父さんが、お人好しでな、
ほんまに飽きれたで…

そやけどな、2人で
「きょうも千切りか」って笑いながら
食べたんやで…

Grandma telling a memory story



と・・・・。


めったくそ貧相な食事ですが、それなりに楽しく、かつ甘かったようですよ…。




10.楽しいことを思い出す食べ物



このように、春ちゃんにとって、


「キャベツの千切り」とは、



亡き父との「新婚生活」を思い出すものだったのです。




甘くて、楽しかった当時を思い出すものだったので、


どんなに硬くても
どんなに味気なくても、
どんなに食べても食べても減らなくても、



毎回、食べられる、、、、


いや、



毎回、食べたくなるものだと思います。






11.そやから・・・




そやから、ウチは、今日も、



せっせとスーパーに「キャベツ」を買いに行ってますねん。



文句を言わんと行ってます。


亡き父と母との
「大切な思い出」を

母の「脳みそ」から
絶やさないように!


もちろん「かぼちゃ」も忘れずに・・・




【かぼちゃについてのお話はこちらです】





12.ひょっとして、どんな人でも、同じかも??



ひょっとしたらですよ。



このようなことは、どんなに人でも、当てはまるのかもしれません。


  • 楽しかったとき
  • 嬉しかったとき
  • 愛している人がいたとき

に食べたものは、いつまでも、いつまでも 記憶に残る のかもしれません。




そして、心のよりどころとなって、つらいときも支えてくれるのかも、しれないです。



13.本日の春ちゃん語録


ちなみに、本日もこんなことを言っとりました。



もう、なんで!

この年になっても

「キャベツの千切り」を食べなあかんのやろうか?

お父さんも天国で笑ってるわ!

そやけど…

よく噛むようになったしな。

お通じもええ調子。

ほんで、

物忘れにも効くんやろう?

ほんなら、食べんとな!

なあ、お父さん!

食べてるで!

お父さんに、嫌っていうほど

食べさせられたのにな…

たぶん、笑っとうわ!

ふふふ!




と言いながら、トントントンとリズムよく千切りしとりました。



ほんまに幸せな時間やと思います。



14.記憶に残る食べ物



こんな春ちゃんを見ていると、本当に微笑ましいし、羨ましいしです。


ウチも、こんな「記憶に残る素敵な食べ物」に早く出会いたいと思います。




えっつ!
ひょっとして
もう出会ってるかもしれん!

ウチにとっての「記憶に残る食べ物」も

「キャベツの千切り」に
なってしまってるのかも、しれません!





まさかのまさかで、

「歴代親子に続く」
ですわな!


Astonished person

「キャベツの千切り」恐るべしです。




ウチも、晩年には、こんな風に語っているかもしれません。




もう、春ちゃんがな、
毎回毎回、お父さんのことを
言うもんやから、

ウチ、スーパーに車を飛ばして
よう買いに行ったんやで…


と・・・。



そいも、今の春ちゃんと同じようにトントンと「キャベツの千切り」を作っていることでしょう。



ほんで、さらに、
春ちゃんと同じように




ご飯を食べる前に、ちゃんと「キャベツの千切り」を食べてる かも しれないです。



もう、理屈じゃなくて、

自分の身体が
覚えているかのように

自然に…。


Shredded cabbage




こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。